ここでは、ちょっと知っておくと便利で、よりきもの通になれる
ちょっとした「きもの豆知識」をご紹介致します。
染まったきものは、すべて元々は白生地より染められ
ひとつの反物として、小紋の柄に染められたり、無地あるいは、
訪問着へと染められ皆様のきものになるのです。
その生地についても、色々とわかっておくと便利な情報が
かかれて表示されております。日本の生地の産地は、
大きくわけて京都丹後半島と滋賀県は、長浜市周辺にて
織られております。
生地の表示について
生地の隅のはんこに表示されておりますのは、生地の重さで、
16mと書いてあるのは、生地の長さになります。
生地の16mでは、振袖や留袖など四丈の長さがあります。
通常の反物では、13,5mか12mになります。
そして、赤いはんこは、検査に合格したA反の品物となります。
俗にB反と呼ばれる反物は、青いはんこになります。
染まったきものは、すべて元々は白生地より染められ
ひとつの反物として、小紋の柄に染められたり、無地あるいは、訪問着へと染められ皆様のきものになるのです。
その生地についても、色々とわかっておくと便利な情報がかかれて表示されております。日本の生地の産地は、大きくわけて京都丹後半島と
滋賀県は、長浜市周辺にて織られております。
丹後ちりめんの産地「丹後地方」は、京都の北部日本海に面した
丹後半島一帯をいいます。
280年前より、京都西陣より持ち帰った技術が今の丹後ちりめん
の始まりです。丹後産地は、日本最大の産地であり、
和装白生地織物の約60%を生産しています。
今は、呉服製品だけでは、なく帯はもちろんの事、
ネクタイ・インテリア・ショール・スカーフなど永年にわたり
育んだ高度な技術で和装・洋装を問わずに幅広く
全国に活用されております。
振袖や留袖につぐ格式がございます。
柄は、絵羽付けに染め上げられています。
絵羽に柄付けされているので仮仕立てにて
販売されているものが多いです。
結婚式は、もちろんの事、パーティーや各種儀式など一番幅広く活用出来るフォーマルな
きものでございます。
結婚式や正式なお祝いの席に出席するときに
着ます。染め抜きの五っ紋が正式でございます。黒以外の地色で裾模様が色留袖でございます。黒留袖に準じます。黒留袖に代わる第一礼装でございます。五っ紋でなく三っ紋・一っ紋の場合もございます。
きもの全体に一定の柄が入って染まっています。最近では、無地間隔のとび柄の小紋もございます。きものを礼式以外に気軽に着る事が出来ます。旅行や観劇・お買い物など巾広く着て欲しいきものです。正絹以外でも洗える素材のものもございます。
未婚女性の第一礼装と言えます。
振袖は模様も格調の高いものが多く、金糸や
金箔のものが多いです。今は、時代と共に
デザイナーものや、後に袖が切れる訪問着式
のものもございます。アイデア豊富に多種
多様になっております。
小紋と同じように、礼式以外、普段着として
幅広く着られます。大島紬・結城紬・黄八丈
塩澤紬・牛首紬・村山紬・米沢紬など日本
全国各地に織物の産地がございます。
訪問着や附下に比べますと地味に見えますが
色無地のきものに、染め抜きの一っ紋を入れると
立派なフォーマルなきものになります。
生地は一越・綸子・紋意匠・ちりめんなど、
慶弔両用に着たい時などは、やや地味目の
色無地が良いでしょう。
きものの事が、もっと知りたい。きものの事の知識をもっと勉強したい。
実際、私が読んだ本や、女優さんや作家さんの体験記など
おすすめの本などでございます。何かと参考にされるのも、良い事だと思います。
そこで、いくつかのおすすめの本をご紹介致します。
樋口可南子のきものまわり
女性誌「メイプル」の人気連載のエッセー集が一冊の本にまとまりました。
きもの好きで知られる女優、樋口可南子が、きものを通しての友人や知人とのふれあいを彼女のきもの友達の
清野恵理子氏がまとめあげた本です。
きものを着て鎌倉とか、京都におもわず出かけたくなる一冊です。
集英社 著者 清野恵理子
着物の悦び きもの七転び八起き
作家 林真理子氏が、きものに目覚め呉服屋さんの選び方や、色々なエピソードや
コーディネイトからさまざまなお話がおもしろおかしく書かれています。
光文社 著者 林 真理子
群 ようこ きものが欲しい
エッセイスト“群ようこ”さんのきものとの出会いからきものに対する見方・考え方・楽しみ方などやきもの屋さんとの
つきあい方などご自身のエピソードなど、きものとの半生を綴った本です。
ご自身のコーディネイトの仕方など私どもが売る側がよんでも大変勉強になりました。また、きものでおしゃべりというコーナーできもの好きの佐藤愛子さんとの対談など非常におもしろいです。
世界文化社 著者 群 ようこ
「きもの大好き。」楽しくなった私の毎日
イラストレーター平野恵理子さんのきものに目覚め今に至までの事が、とてもわかりやすく絵とかわいいイラストなどによる本です。
これからきものに興味を持ち始めている方ちょっと好きになりかけた方などには、大変共感が持てる本だと思います。
KKベストセラーズ
著者とイラスト 平野恵理子
手描友禅のルーツ
手描き友禅とは、花鳥風月、自然の風景や動物など過去から、
現在のあらゆる物を題材として絵画のように染め上げる事を
云います。自由でかつ繊細な手描友禅は日本人が世界に誇る
文化であり染織無伝統工芸品でございます。
今からさかのぼる事300年前の元禄の時代、宮崎友禅斎が創始したと伝えられております。元々友禅斎は、京都・祇園に住み
扇絵師でしたが後にきものの染色・デザインなどを手掛ける
ようになり今までにない華やかな色・柄が多数の女性の支持も
得て友禅斎の染めは、大流行致しました。友禅と云う名称は
宮崎友禅斎の名前にちなんで付けられました。友禅斎の発明された
技法が一色・一色の柄色がより鮮明な染物が可能となりました。
今日現在でも東京(東京友禅・京友禅・加賀友禅として)東京・京都・金沢の都市としてその伝統工芸の友禅法の伝統が
受け継がれています。
きものの染めのルーツを探り、その歴史や染色方法などを
ご紹介致します。
当店では、京友禅・東京友禅・加賀友禅藍染などお客様のすべての
ニーズにお応え出来ますように商品など揃える事が可能で
ございます。どうぞお気軽にご注文下さいませ。
友禅染がどのように行われているか、写真など使ってご説明
致します。写真最後の色挿しなどが終わった後も金箔加工を
したり、刺繍を入れたり一枚のきものになるまでさまざまな
加工がございます。
図案を考える。
デザインを考え柄を書き入れます。
下絵を描きます。きものの基礎と
なる下絵を描きます。
糊を置きます。下絵の線に糊を
置いて描きいれます。
糊伏せを致します。模様部分に色が入らないようにします。
地色を染めます。糊伏せした生地に
地色を引き染致します。
蒸しを致します。染料を生地に染着させる為蒸しをします。
水元をします。糊や定着せず余った染料を水で洗い流します。
色挿しをしていきます。友禅師が
色を挿します。
江戸時代は、元禄の頃、宮崎友禅斎が京都で始めた友禅染が、いわゆる京友禅の始まりとされています。
今までの絞り・刺繍・箔中心の加工から友禅斎の発明した防染力の強い糸目糊によって色が混じりあわずに、日本画の様な手描友禅が生まれました。
京友禅の伝統模様は、写生のような日本画風で、御所解き・御所車
扇面柄・花車・花のしめ・鳳凰柄・桜花模様など、柄行は、大柄で遠目の効く鮮やかさが特徴です。さらにその模様に刺繍したり、金箔も加えより、豪華さを増します。
その他、京友禅の特徴は、徹底した分業です。デザインから、下絵
糊置き・色挿し・蒸しから湯のしに至るまで、各専門のスペシャリストが専門職できものを創り上げています。現代の京友禅は、手描き友禅の他に、型友禅をしめす事もございます。
東京で染める手描友禅の総称を東京(江戸)友禅といいます。
そのルーツは、1800年代文化経済の中心が、江戸時代に移った
文化文政の時代とされています。東と西の柄や色の違いは、
それまでの生活習慣や美に対する違いなどが模様や色彩に表れました。
江戸(東京)友禅の特徴は、磯の松や釣り船、手網み干し、
千鳥などの風景模様など色彩の特徴は、華麗で豪華な京友禅に対して
全体にさっぱりした、色使いに仕上げています。
紅色も控えめで同じ紅でもさび朱などに一段渋めに仕上げます。
また製作工程なども、京都の分業制と違いひとりの友禅師がほとんどの工程を担当致します。
江戸時代より総柄の模様で、遠目に無地のように見える江戸小紋などが大流行も致しました。一枚の型紙で一色の染めの事です。
その模様には、鮫・角通し・青海波・よろけ竹やその他の柄などに至るまで型紙の継ぎ目が出ない様に染め師の腕の見せ所でございます。
加賀友禅のルーツは、かつて加賀には、加賀梅染め・黒梅染め
という染めがあり、通称「御国染め」といわれてました。
加賀友禅のルーツは、その御国染めのに京友禅の技法を合わせた
手描友禅染といわれています。加賀梅染め、黒梅染めとは、
桃山時代から行われていた楊枝糊の技法を用いた模様の事です。
竹楊枝の先に糊を塗り、模様の輪郭や線を描きこの糊が色の
混ざり合いを防ぎます。その後、色挿しし、梅皮渋で
地染めをいたします。加賀友禅独特の細やかな模様は、
この技法がルーツだと云われています。
加賀友禅の柄の特徴は、自然の草花や鳥などの動物を
写実的に描いていきます。植物・草木は、小ぶりな花を書き、
花々や虫食い葉など自然のままを細かくさらに美しく
とらえています。そして色の特色として、「加賀五彩」
えんじ・藍・黄土・緑・紫の五色で構成され
京友禅より、やや沈んだ落ち着いた色調が加賀友禅の特徴です。
真っ青な海と青い空、緑豊かな草木に囲まれた南の島、
沖縄では、本州とは違う紅型染が発達致しました。
18世紀には、およその形ができていたと聞いています。
庶民は、およそ絣の柄しか着れませんでしたが
紅型は、王族にしか着れない模様として紅型が使われていました。
色は、あざやかで、柄は大きな柄、模様の特徴は
つばめ・雲・水・花・ぼたん・蝶などくっきりとした
色と柄が強調されています。最後に隈取りをしてより柄を
強調させます。そして色合いも黄・朱・紫・藍・緑が基調です。
古代中国より日本に藍染の原料である蓼藍(たであい)が来たのは、
室町時代です。四国は阿波(徳島)の吉野川流域は、阿波25万石、
藍50万石として大変栄えたほどでした。その後1585年(大正13年)
初代徳島藩主 蜂須賀家正が蓼藍作りを保護奨励して徳島藩は、
もとより全国に藍染が広がりました。明治8年にイギリスの科学者アトキンソンが来日したさい、「ジャパン・ブルー」と一番最初に提唱し、
大絶賛致しました。
また、明治23年に来日したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)もJAPAN BLUEに魅せられた一人です。こうして天然素材を使った江戸古来伝統の技法を受け継いだ、約90軒の農家が藍の栽培をして、熱く情熱に満ちた藍師たちが現在も天然藍染を今に伝えております。
わが国、日本には、北から南までその気候や歴史、
風土によって作られたさまざまな特徴な織物の産地が
ございます。その代表的な産地をわかりやすく
ご紹介いたします。きものも凝り出しますと、
やはり紬などの織物に行き着く事と思います。
何気なく着ている紬でもその特徴などを
知る事によってもっとその紬などの良さが
再発見できる事でしょう。
当店では、いつでもこれらの紬をご注文
頂いてもご要望にお答えできます。
すでに350年ほどの前より、鹿児島県は、奄美大島で織られていた紬です。その特徴は、泥染めであり、正絹で先染めの手織りで
ございます。手作業により、たてよこ絣、よこ絣を加工した紬です。
奄美大島に自生する車輪梅を細かく刻み煮出した液で染めると茶に
染まります。
その後泥に浸し揉見込むと、泥が媒染剤の働きをして艶やかな色
になります。何度か繰り返し色に深みを持たせます。
この茶がかった大島を「泥大島」その他に「藍大島」「白大島」が
ございます。鹿児島県で織られる大島も技法は、一緒です。
本場鹿児島 奄美大島 マーク
本場結城紬といえば、一反のきものを作り上げるのに
熟練した技を持つ職人の最高の手業であります。
その特徴は、真綿から手紡ぎ糸(手で紡いだ糸)で織った
紬という点でございます。何日もかけて、一反分を
仕上げます。
紬の王者として見なされるのは、強く、温かく、着るほどに体に添ってくる紬です。昔から結城は、三代着られると言われて来ました。その技に裏づけされた特質によるものでしょう。
新潟県の織物の中でも、最もポプュラーに知られております。
織りが塩沢です。細かなシボと小絣の柄が特徴です。元々越後縮み
の産地であり、その織りの技術を生かして、絣糸、右撚りの強撚糸左撚糸の三種類の糸を使い、織り上げた後に湯もみをして作られています。
そうますと、細やかな独特のシボがうまれてきます。
山形県の長井、米沢、白鷹地方は、昔から紬の産地として栄え、
長井紬・米沢紬・白鷹御召が織物として全国に知られております。
その総称を三つの産地をまとめて、置賜紬(おいたまつむぎ)
という名で、伝統工芸品としても指定されています。
その中でもとくに、全国的に知られていますのが
米沢紬です。米沢紬は、紅花、藍、紫根染、さふらん染など
植物染による織物が有名です。
岐阜県の郡上では、昭和22年 故・宗廣力三氏により、
郡上八幡の紬を蘇らせたのがルーツであります。
それが郡上八幡紬とよばれています。
郡上紬の特徴は、手紡ぎ糸を用い、高機による手織で、
植物染の草木染です。美しい色合いと地厚ですが、ふっくらとした
風合いを感じられる紬です。
東京は、伊豆諸島の南端、八丈島では、島の特産である刈安を染料にした植物染があり、黄、茶、黒の三色が基本ですが、黄八丈といえば
独特の色彩と艶、模様は縞、格子などの柄で地色は、黄色が
一番有名で特徴があります。
鮮やかな色彩と平織、独特の光沢があり、しなやかですっきりと
江戸情緒を感じる紬でございます。カジュアルに着こなすには、
古くから流行にとらわれない柄行です。
西陣といえば、すぐに帯地が広く全国に知れわたっておりますが、織れない織物はないといわれる程、多種多様な織物が
ございます。
御召は、しぼがあるのが特徴の織物です。最近では、レトロなきものも
注目され、西陣御召もおしゃれ着としての注目され再び若い方からも
関心をあつめております。
石川県は、白山の麓、鶴米町と白峰村で作られる紬を牛首紬と
いいます。釘を抜くほど丈夫で別に釘抜紬ともいわれる程、
強くしっかりした紬です。
この伝統を牛首紬が引き継いでいます。真綿から手引きした
座繰り糸を使って、長くて艶の良い弾力の糸が生まれます。
柄はおもに縞、格子柄が多く植物染による上品な色使い、
シンプルで優しい印象を受ける紬が多く織られております。
牛首紬の証紙です。
琉球絣は、絣の原点ともいわれるほどに巧妙でバリエーションが
豊富であります。絣の技術は、インドより東南アジアを経由して、
沖縄の琉球地方に伝わったとされています。素材は、芭蕉・苧麻
木綿・絹にいたるまで琉球藍、福木、紅露、車輪梅などで染めました。
色絣は、摺りこみによります。手織りです。
首里・久米島・宮古島・竹富島・与那国島などで現在でも絣を
織っています。
柄の特徴は、星や雲などの自然の物、または、鳥、動物などの絣など
ひとつひとつにの絣などにテーマがございます。
花織は、中国から伝わったとされていて、紋織り技法を沖縄独特
の柄行に発展させています。
きものや帯など、染や織りとは、違ったさまざまな技法がございます。
そして、きものや帯により華やかな装飾を加えます。
そしてより豪華に魅せる技のひとつ。絞りと刺繍。
ここでは、きものや帯における、さまざまな職人さんの
技の歴史などについてご説明致します。
友禅染めが、この世に誕生するまでのきものの絹は、
主に刺繍によるものが多かったと伝えられています。
その技術は、古く中国から日本に仏教の
伝来とともにわたってきた技術とされています。
奈良・平安時代の公家の衣装には、
現在と同じ刺繍がよく使われておりました。
桃山時代以降は、能衣装に刺繍で大胆かつ豪華な衣装が主でした。
その後元禄時代に入り、友禅染めが模様の主流になり染め
と刺繍という友禅染めよりさらに豪華に魅せる為の補助的な
技法として、控えめに用いられる様になって行きました。
また大正時代から、刺繍帯・刺繍半衿など
縫い紋などの流行で再び刺繍が注目され、その後
フランス刺繍も紹介され刺し方のバリエーションも充実し、
精密な刺繍の表現が生まれました。
また現在でも大正ロマン風に刺繍の半衿を用いたり、
訪問着・留袖などの柄のポイントに刺繍が使われたり
ときもの友禅柄・帯の柄などには、大変かかせない刺繍。
素晴らしき日本の技のひとつでございます。
〒221-0005 横浜市神奈川区松見町1-46-7
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